プロジェクトHT

この物語は、突然病魔に襲われたが愛に包まれながら自分の居場所に戻った男のドラマである。

 

2023年の夏に新たな希望、「セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝」に向けてトレーニング、準備に励んでいた。(詳しくは当店ブログ快挙1・2・3)

https://cycling.co.jp/?p=8443

https://cycling.co.jp/?p=8445

https://cycling.co.jp/?p=8448

結果!プロには勝てずに2位。しかし次年度の参加枠を獲得!!

この時にレースを終えた安堵感とやり残した気持ち、それと少しの違和感を覚えた。

 

しばらくたって・・・

私は、2023の結果は素晴らしく違う希望を(目標を)探して、見つけて、突き進んでいるものと思っていました。

 

しかし彼がレース後に感じていた、3つの感情の「違和感」が大きくなっていた。

 

その違和感を解消するために、体の左右バランス、バイクのバランスなど思いつくバランスはしらみつぶしに改善を図ったが解消にいたらず、総合病院に相談をすることになった。

 

初めに訪れた病院では大きな病院を紹介されてだけ、予約日に訪れた大きな病院では医師より、「即入院できますか?」 えっ!?

「頭部前側に腫瘍があります。」

 

えっ???

 

「腫瘍を摘出できますが色々なリスクもあるので奥様とお話しできますか?」

 

えっ?????

 

「重症ではありませんが、摘出後様々な後遺症や生活制限があります。」

 

日常の一部のように淡々と説明を続ける、医師。呑み込めない自分。

 

今から考えると、あの淡々とした説明は「愛」だと思える。しかしながらその時は

なぜ?今?自分が?治るの?自転車乗れるの?噓でしょ?・・・孤独。

 

ネガティブな事が頭をぐるぐる回る。

最後に医師が摘出手術のタイミングとしては、良いですよ。体力もあるし取り切れない大きさでもない。どうされますか?

 

お願いします!即答だった。

 

手術。その後感染症でもう一度開頭手術。大げさでなく生死をさまよった。

 

その病室で感じたことは、この世界に生かされている!ご縁!愛!!

 

復帰出来たら恩返し!!

 

私、中西はこの間、お目にかかっていない。

久々の来店で手術の話を伺って、驚き、安心して、尊敬した。

 

彼の心に「セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝」が浮かんできたのもこのころだそうです。

 

しかし前のように長い時間集中できない、脳の疲労が早く訪れる。

その代わり左右のバランスは解消している。

 

自分の体に折り合いをつけて、少しづつ少しづつ前に進んでいく。

 

幸い?2024の大滝は台風で中止になっていた。出場権は保持したままであった。

 

思い立ったときは(普通は思い立たない)スタートラインに立てれば幸せ。と考えていた

トレーニングをしていると昔の自分が目を覚ましていく!DNFにならないように、完走を目指す!・・・あわよくば上位?いやいや無理でしょ。

 

今までにない心の葛藤があることが新鮮で楽しい。

 

2025セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝

 

当日の朝、スタートライン並んだ時の景色は、今までに感じたことがない鮮やかで晴れがましく、レースをする仲間全員を尊敬する気持ちで並んでいる自分がいる。

 

みんな「ありがとう」 スタート!!!

 

レースの詳細は、スペシャライズド高松のブログをご覧ください。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100088499505976

私は素晴らしいお客様であり友人と思える彼と巡り合えたご縁に感謝しております。

この文章はご本人様にインタビューをして書き上げ、ご本人様の確認のあとにアップいたしております。

 

文責 中西裕幸